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札幌への引越しがほぼ終わったらしい。


らしいというのは、俺は入院しているので

電話で聞く話しか分かっていない。


約18年間のニセコでの生活が終わる。


その最後のイベント「引越し」には立ち会えない不思議。


ニセコを離れる寂しさのような気持ちは

全く無い。

これもまた、不思議。

全く無い自分の気持ちに少し驚いた。


「清々した気分」というのがピッタリくる。


身近な友達と離れるのが残念だけど、

お互いを想い合える関係ならば、

距離も場所も関係ない。

ということをその友人達に

体験的に教えてもらった。



現場では、毎日毎日、博美とケンと友人達が

入れ替わり立ち代り頑張ってくれている。

ヒロシさんは札幌からわざわざ参加してくれた。


ケンは引越し屋で働いていたこともあり

今回は毎日ビッチリと引越しの段取りから人の手配、

作業までこなし現場監督となって、

博美を完璧に助けてくれている。



18年住んでいると持ち物も増えた。


その荷物を溜め込んだ当の本人は 

入院していて何もしていない。



それにしても、

よくあれだけゴチャゴチャした部屋と

物置を片付けてくれたものだと

つくづく関心する。



毎日のように現場から電話がかかってきた。

「この荷物は捨てていいか」とか

「札幌に持っていくか」とか

「人にあげるのか」とか

「古道具屋に売っていいか」とか などなど

そのつど 電話の向こうから伝わってくる現場の興奮が

静かな病室に一時流れてくる。


一瞬作業に参加している気分になる。



電話を切った後に漂う現場の興奮と

パジャマでベットに座っている自分とのギャップが 

参加してそうで参加していない自分の状況を象徴していて

ムフフと一人で笑ってしまう。


「引越し屋のお任せパックよりも はるかにお任せ状態だなあ・・。」



引越し作業中博美は、宮本家で寝起きさせてもらっている。

引越し合宿といった感じか。

毎度のことだが、宮本家には今回もズッポリお世話になっている。


ミウラーが作ってくれる身体に優しい食事を食べて、

暖かい布団でぐっすり休み、

元気をつけて次の日の作業に向かっているらしい。

夜な夜な行われるミーティングでは、

ついついお菓子を食べ過ぎているという話も・・。



どうあれ、18年間のニセコ生活が終わる。



本当にたくさん色々なことがあった。

つき並みだけどこの一言に尽きる。


ニセコの家の部屋中に、

いちいち様々な思い出がこびりついている。


壁の染みに、床のきしみに、閉まりにくい扉に、

寒い風呂場に、低い天井に、鍵のない玄関に、

ガラスの割れた窓に、狭い流しに、

傷だらけの柱に、かび臭い押入れに、

屋根のトタンに、手作り物置に、

隅から隅まで余す所なく18年間の記憶が分厚く

こってりと厚塗りされて、家中を覆い尽くし

部屋中の空気にも高濃度で充満している。


そんな部屋に溢れる様々な生活道具や荷物たち。

その一つ一つも、いちいちドロドロと記憶の塊となって

そこに在る。


普段は風景となっておとなしくしているが、

いざ動かそうとするものならば、

突然、その存在を主張し始め頑として動こうとしない。


入院前、一人でそんな荷物を眺めては、

「どうしたものやら・・」と途方にくれていた。


その荷物が今はもう無い。部屋は空っぽ。



P1001824.jpg
見事に空っぽの部屋で ケンと市松さん



俺は、何も手をくだしてないし見てもいない。

実に不思議だ。


俺の思い出や記憶なんて

手伝ってくれる人達には

全く関係無い。


その人たちにかかっては、

デカイ顔した荷物たちが、どんなに存在を主張しようが、

ことごとくザクザク片付けられていく。


主張していることすら気付かれることなく、

ドシドシ箱詰めされ、仕分けられ、

捨てられ、売られ、引き取られ、

処分されていったのだろう。


素晴らしい!!実に、素晴らしい!!




ここ数年、ニセコで家をさんざん探したけれど

ここぞと思う家には結局出会えなかった。


それが、札幌に移ると決めたら一ヶ月ほどで見つかった。

そして、あれよあれよという間に、引越しが始まり終わった。


どこか運命的なものを感じるほど、

ものすごい勢いで物事がすすんでいった。


物事が動くときは、

こんな感じかもしれない。


病室で電話を聞いている印象では、

まるで、台風が接近して上陸して通過するみたいに

どわー!どわー!どわーっ!て感じで過ぎていった、

そんな感じ。


協力してくれた友達のエネルギーが電話口から伝わってきて

迫力を感じるほどだった。


とにかく、今回もみんなに助けていただきました。

そして、助けられ続けています。

本当にみんな凄い!!

愛情に溢れている!!

全く素晴らしい!!



愛すべき人々に囲まれて

本当に幸せだと思う。


沢山の素晴らしい体験を

本当にみんなありがとう!!



今週中には退院できそう。


帰る場所は、いきなり札幌の部屋。


とても、楽しみ!!うれしい!!


まだまだ、「家に帰る」という感覚には程遠い。

もちろん部屋に入るまで、中の状況がよくわからない。


博美とケンの話では、

「思ったより片付いた」という程度の情報しかない。

シャメ送ってと言っても、嵐のように忙しい中

ことごとく忘れられている。



お影で、余計に楽しみになってきている。








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mimitibi

Author:mimitibi
1966/3 東京向島生まれ
1985-1988セツ・モードセミナーで
水彩画にいそしむ
世界各地を旅
1992 北海道へ移住
2004-2005 ドームハウスを建築
2008 ツリーハウスを建築
2009 2級建築士取得

タイパンツ愛好家

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