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病院の朝は早い。

特に、採血のある日は朝5時半に看護士さんが

血を抜きにやってくる。

「石川さ~ん。おはようございま~す。採血させていただきます~。すみませ~ん。」

と小声で申し訳なさそうにやってくる。

「あ、おねがいします・・・。」

目も開けられず、看護士さんの声に反応だけしている。

「チクッとしますよ~。すみませ~ん。」

「イテッ・・・。」

採血が済むと再び愚眠をむさぼるが、

しばらくすると、また小声で・・。

「石川さ~ん。おはようございま~す。体重計らせていただきま~す。すみませ~ん。」

ぼやけた意識のまま、体重計の上に立たされる。

「55,3キロ。増えましたか?」

「ん~・・・・?」

「それじゃあ、失礼しました~。」

再び愚眠をむさぼる。

しばらくすると・・・、

「石川さ~ん。おはようございま~す。お茶いかがですか~。」

このあたりからは、窓の外も明るくなって、声にも張りがでてくる。

そして・・・、

「石川さ~ん。おはようございま~す。お小水何回でしたかあ~。」

「石川さ~ん。おはようございま~す。なんかお変わりありませんか~。」

「石川さ~ん。おはようございま~す。ゴミもらっていきま~す。」

「石川さ~ん。おはようございま~す。もうカーテン開けましょうね~。」
部屋に光が差し込む。

いい加減起きなきゃなあと、ぼけぼけの頭でベットに身体を起こし、

窓の外に目をやると、

なんと、・・・・・「虹!!??」

虹縮小


一気に目覚めた。スイッチON!!

体中の細胞も全部目覚めた気がした。

今日もいい日だ!

「石川さ~ん。おはようございま~す。ご飯お持ちしまあした~。」

「虹が出てますよ。」

「あら!やだ!ほんとだ!わっ、何年ぶりかしら!!

石川さん見たことある?私何年ぶりかしら!!」

「いいことありますよ。」

「あらほんと!そうなんだ!虹見るといいことあるんだ。」

いささか興奮気味に部屋を出て行った。

すると、廊下から・・

「虹が出てるわよ、虹出てるわよ。」

「あらほんとだ。」
「すご~い。」
「きれ~い。」
「めずらし~。」

あちこちから、ウキウキした声が聞こえる。

「いいことあるわよ。」

「あら、そうなの?あははは!」

入院して気がついたけど、

病院の朝はとても活気がある。
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mimitibi

Author:mimitibi
1966/3 東京向島生まれ
1985-1988セツ・モードセミナーで
水彩画にいそしむ
世界各地を旅
1992 北海道へ移住
2004-2005 ドームハウスを建築
2008 ツリーハウスを建築
2009 2級建築士取得

タイパンツ愛好家

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