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札幌の街で、

道行く人々を眺めていると

実に雑多でおもしろい。

夏には、正確にいうと、春から秋には、

どんな人でも戸外に連れ出す

不思議な力があるのではなかろうか。

と思わなくてはいられない。


老若男女問わず、みんなそれぞれにおしゃれしている。

もちろん、気合の入っている人も、そうじゃない人も、

笑顔のひとも、不安そうな人も

かつかつ歩くのも、だらだら歩くのも

大笑いしている人も、全く無表情の人も

リラックスしている人も、険しい顔の人も

ゴージャスなひとも、そうでない人も

きちっとした人も、だらっとした人も

大変そうな人も、気楽そうな人も

子供の手を引く人も、子供に手を引かれる人も

100メートル先から識別できるくらい派手な格好の人も

歩道の色に同化してしまいそうな地味な格好の人も

大股で前のめりにドシドシ歩く人も、

キョロキョロしながらチョコチョコ歩く人も、

見るからに悪人風だったり、どうみても優しそうな人だったり、

妙にニッコニコの人も、いやにムッとしたした人も、

犬を連れている人も、犬に連れられてる人も、

ゴキブリのように焦っている人も、

カタツムリのみたいにのんびりした人も

興奮してそうな人も、半分眠ていそうな人も

右からも、左からも、

怒涛の流れのごとく、ひっきりなしに目の前を通りすぎていく。


まったく様々な人々がいるけれど、

みんなどこかで夏を謳歌していることは間違いなさそうだ。

どこまで認識しているかどうかは別として、

自分も含め、多くの人々に共通しているのは、


「短い夏をできるだけ楽しもう。」という意識が

どこかにあるのではなかろうか。


ご存知の通り北海道の場合、大雑把にいうと、

11月から4月までは、冬。

5月から10月のが、夏。

夏が「動」の季節なら、冬は「静」の季節、

夏が「陽」の季節なら、冬は「陰」の季節、

ということになっている。


夏といっても、その中に、

春、夏、秋がひしめき合っている。

当然季節の変化が目まぐるしい。


春の花と夏の花の間隔がとても短い。

というよりも、そうとう重なり合っている。

春の花が仕事を終えるのを待ちきれずに、

夏の花が咲き乱れるし、

昆虫にしても春になったとたんに、

ド~ンとあらゆる種類が

いっせいに噴出してくるという印象をうける。



吹く風の中に少しでも暖かさを感じ始めると

「春が来た」といい、

瞬く間に山々は新緑で覆われ、

人々は庭先でジンギスカンを始める。

あっという間に、海辺は海水浴客で賑わい、

山は登山客でごった返す。

と思いきや、

八月のお盆を過ぎると、

朝晩の空気は「陰」の気配を伴ってくる。

そうなると、あちらこちらで、

「今年ももうお終いだね。」などと

気の早い会話が聞こえ始める。

初めのうちは、いくらなんでも大げさな。

と思っていたが、

数年も北海道に生活していると、

あながち大げさな事ではない

といういとがわかってくる。

実際、ここから冬への移行は、

とても急な坂道を走り下るようで、

山の上の木々が紅葉に色づき始めたとたんに、


2回ほど瞬(まばたき)したら、雪景色。


というくらい、駆け足で冬将軍が近づいてくる。

そして、半年間白一色の世界、冬に突入する。



そのような自然のリズムが体中に染み込んでいるのは

人間とて変わりはない。

「陽」の季節を思いっきり謳歌しながらも、

頭の片隅にある、

「陰」の気配を消し去る事はできないでいる。

それゆえ余計に、

生命の活動期である短い夏の間に

精力的に行動しようと

勝手に身体が反応してしまい

ウキウキ気分で街に繰り出すのは、

当然なことかもしれない。
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mimitibi

Author:mimitibi
1966/3 東京向島生まれ
1985-1988セツ・モードセミナーで
水彩画にいそしむ
世界各地を旅
1992 北海道へ移住
2004-2005 ドームハウスを建築
2008 ツリーハウスを建築
2009 2級建築士取得

タイパンツ愛好家

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